引くな! 鶴竜(c)朝日新聞社
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 11月12日から始まる大相撲九州場所で、ようやく4横綱が勢ぞろいするようだ。今年は5場所中4場所で休場し、師匠の井筒親方(元関脇・逆鉾)から「前半の連敗や、途中休場したときは、決断しないと」と告げられる鶴竜にとって“背水の陣”となる。

「鶴竜は、進退をかける、とは言ってません。ただ、これまでの体たらくがありますから、休場したら横審(横綱審議委員会)も黙っていないでしょうし、前半で連敗すれば潔く決断すると思います。仮に15日間取りきっても、本人が『横綱の勝ち越しは10勝』と公言しているので、それが分岐点になるでしょう」

 鶴竜の状況をこう解説する相撲記者に、九州場所の予想を聞くと……。

「重苦しい場所になるでしょう」と微妙な返事。

「前さばきは巧いですが、土俵際で形勢が悪くなると引いてしまうのが悪い癖。その展開で負ける姿が何とも情けなくて横綱らしくないんですが、相手はそれを狙いますからね」(同前)

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