ちなみに、同日の会食には福田康夫元首相も招かれたが、日程の都合で断られたという話もある。
その後、安倍首相は得意の外交で自らの訪朝も画策するも難航しているという。
対話をめぐる水面下の調整はまだ続けられているというが、事は一刻を争う。
北朝鮮は新型中距離弾道ミサイル「火星12」で、グアム島の周辺を「包囲射撃」すると警告。26日早朝には、短距離弾道ミサイル3発を日本海に向けて発射し、1発目と3発目は北東方向に約250キロ飛行した。今後もこうした挑発行為は続くとみられている。
コリア・レポート編集長の辺真一氏がこう語る。
「金正恩はこれまでも警告したことを実行してきており、グアムへのミサイル発射も実行する可能性が高い。米韓合同軍事演習が終わる8月31日以降、9月9日の建国記念日など、どこかの時点で実行に移すのでは。対する米国は、ミサイルが発射された基地のみをたたくなど限定的な報復をする可能性がある。一歩間違えば大きな衝突に発展しかねない」
(本誌・小泉耕平、村上新太郎)
※週刊朝日 2017年9月8日号より抜粋