「子どもに資産を管理されることに父も葛藤があったと思いますが、最終的には納得してくれました。親の不安を解消しながら進めていくことが大事。お金のことは早めに相談しておかないと、認知症になったり、倒れたりしてからでは遅いですから」

 お墓や葬儀についても準備しておこう。菩提寺やお墓の場所、継承者について確認を。それによって、どのようにお墓を守っていけばいいかがわかり、葬式や供養の手がかりになる。

「お墓は、親のためのものではなく、供養を続ける子どもや孫のためのもの。自分が負担にならない形を、親と一緒に考えておくと良いでしょう」(清水さん)

 葬式についても、希望があるか確認しておくと良い。親に、亡くなったときに連絡してほしい人、してほしくない人を聞いておくと、意向に沿った供養ができる。

「いざ葬式になって誰を呼ぶべきか困らないように、家系図を作り、6親等までの親族を把握しておくと、より安心です」(同)

週刊朝日  2017年8月18-25号より抜粋