“脱原発”を訴えるなど異端児だった河野外相の大抜擢はどう見るべきか? 背景を官邸関係者が明かす。
「中韓関係改善のための目配り。特に今年国交正常化45周年を迎える中国に対して、官邸内では昨年から中国・南京や重慶への朝貢・慰霊をする案がひそかに検討されてきた。太郎さんは中国に太いパイプを持つ外相経験者、河野洋平元衆院議長の長男。外交は官邸がやる。太郎さんは官邸の言うことを聞くと判断した」
組閣によって、報道各社の内閣支持率は10ポイント程度上がったというが、新閣僚たちが安倍首相の目論み通り機能するかは未知数だ。(本誌・村上新太郎)
※週刊朝日 2017年8月18-25号