動物写真家・岩合光昭さんが見つけた“いい猫(こ)”を紹介する「今週の猫」。今回は、チェコ・プラハの「絶景猫(にゃん)」。
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世界最大にして最古の城、世界遺産のプラハ城を見下ろすペトシーンの丘に立つストラホフ修道院。
その高台から千年の都と名高いチェコ旧市街の絶景をひとりじめしているのは、修道士に可愛がられている黒猫だ。夏のチェコは日差しが強く、日中は気温も高いので、こうして朝夕に散歩を楽しんでいる。
猫の目は抜群の動体視力を持つ一方で、近視といわれている。あまり遠くが見えないことで、足下の断崖を怖がらず軽やかに“空中散歩”できるのなら、近眼も悪くないような気がした。
岩合光昭(いわごう・みつあき)
1950年生まれ。動物写真家。NHK BSプレミアムにて「岩合光昭の世界ネコ歩き」放送中。写真集に『猫にまた旅』など多数。
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※週刊朝日 2017年7月14日号