日本を代表するアイドルグループ・嵐のリーダーでありながら、どこか飄々(ひょうひょう)としていて、自然体な魅力を持つ大野智さん。7月1日(土)公開の映画「忍びの国」では主人公の無門(むもん)を演じる。演技に対する思い、嵐のこと、プライベートの楽しみまで聞いてみた。
──かつては「演技は好きじゃないし苦手」と話されていましたが、その思いに変化は?
お芝居はホントに苦手(笑)。でも、20歳くらいのときに初めて舞台をやらせてもらって、そこで達成感のようなものはあって、舞台をやるなかで経験を積みました。そのなかで「芝居は中途半端ではできない」という思いが生まれた。撮影中はプライベートな時間もそっち側に寄せなくちゃいけないような気がして、大変といえば大変です。
──演じることに楽しさは感じますか?
楽しさはないです(笑)。でも、芝居に限らず歌もダンスも必死だから、どれも楽しいという感覚はないです。僕が楽しんでやってるのは、ノリでやる踊りとか芝居とか、歌なら鼻歌とか、なんとなくやっているもの。仕事となると、一生懸命と集中しかないです。
──以前は「主役をやることに抵抗がある」と話していましたが、今は?
変わらないですね(笑)。あまり主役と思ってないから。一応、「主役」とはなっているけど、ドラマも舞台も映画も、みんなで作るものだし。今回も監督のイメージにどう近づけるかしか考えてなかった。
──今回の撮影は連続ドラマ(「世界一難しい恋」)の直後でしたし、嵐のアリーナツアーもありました。ハードスケジュールを乗り切る原動力となったものは?
なんだろう? 基本、ずっと家にいました。あまり外食をする気分にもなれず、一人でスーパーへ行って、家で軽く作って。あんまり余計なことをしないほうがいいのかなって。まあ、忙しくなることはわかってましたし、やるしかないからやろうと。
──俳優として活躍する一方、アイドルグループのリーダーでもあります。自分のなかで切り替えは?