もちろん、試合結果に対する責任は選手が負うもので、応援する人にそれはありません。それでも、川崎が好きで応援を続けてきた人たちは、ものすごい敗北感を味わったのではないのかなと思いました。

 いままで、「日本のバスケなんて……」という言葉を何度も耳にしました。僕は、その言葉を何とかしたいと思ってきた。今回のファイナルは、そういう声を打ち消すための一つの材料になる気がします。

 秋には2季目が始まります。本当の勝負はここから。バスケに全然興味のない人たちを、いかに楽しませることができるかを発想の原点に、いろいろと考えていってもらいたいですね。

 その一つが、「チームの顔」をはっきりと示すことではないでしょうか。指名された選手はその立場を理解し、振る舞いや言動も変わるでしょう。より深く、チームにも地元にも関わっていくようになるはずです。地元の子どもたちへの強いアピールにもなると思います。選手にも、自分の特長に磨きをかけ、チームの顔に名乗りをあげてほしい。

 Bリーグ1年目には、いろいろなチームを巡り、Bリーグの主役となれる選手たちを探しました。来シーズンもまた、新たな主役候補をみつける旅を続けたいと思っています。

週刊朝日 2017年6月16日号

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