安倍氏、稲田氏、平沼氏に共通するのは、日本会議の国会議員懇談会役員であること。籠池理事長は日本会議大阪の運営委員を務めているといい、本誌にこう話していた。

「日本会議の教育理念は私が実践していたのと同じだが、こちらが先にやっていた理念、考えは一致しており、一緒に行動している」

 日本会議は、その事務総局を務める日本青年協議会などの中心メンバーが宗教団体「生長の家」の出身者で占められているとされる。籠池理事長の妻で副園長の諄子氏も雑誌「月刊 谷口雅春先生を学ぶ」の04年5月号に登場。病気をきっかけに「生長の家」の創始者・谷口氏の著書『生命の實相』に触れ、積極的に「生長の家」の活動に参加するようになったとあり、最後にこう記されている。

〈籠池さんのご主人靖(泰)憲さんは日本会議大阪の代表・運営委員(※)や多くの会の役員として、淳(諄)子さんは同女性部会理事として活躍し、ご夫妻ともに、公の場においてかけがえのない存在となっているのである>

「日本会議の重鎮」とされる平沼氏や政治献金を受けていた西村眞悟前衆院議員らとの関係で、籠池夫妻は大阪が本拠地である日本維新の会にもルートがあったようだ。上西小百合衆議院議員のツイッターによれば、上西議員は13年12月、当時所属していた日本維新の会の命令で塚本幼稚園を視察。園の素晴らしさを広めるのが命令の趣旨だったというが、「異様」と判断したためブログなどにアップしなかったという。上西議員はこう語る。

「16年1月に籠池理事長の次男が私の事務所に『会いたい』と連絡してきて、秘書が会いました。肩書は森友学園の『相談役』で、政治評論家をしているとも説明された。新しい小学校の建設が遅れていて、自民党がなかなか動いてくれないので、何とかならないかとの相談だったのですが、お断りしました」

 自民党国会議員も語る。

「籠池さんの次男が履歴書を持って、秘書として雇ってほしいと来たことがありました。憲法改正についての自民党の対応に不満を持っているようで30分以上、持論をおっしゃったが、丁重にお断りしました」

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