夫:まあ僕にも悪いところがあって、小物を買うのが好きなんです。海外に行くたびに買ってきちゃう。よく見たら家が小物だらけになってて。
妻:フランスの国旗のキーホルダーとか十何個もある。いらないでしょ?って。お酒を飲むための謎の角(つの)型の容器とか、中東の男性がかぶる……。
夫:ターバン。
妻:そう、それ。「似合うでしょ」とか言うんだけど、「どこで使うの!?」って。私はまったくそういうものを買わないので。
夫:でもホテルの小さいシャンプーとか持って帰ってきてたまってるじゃん?
妻:それはみんなやるって。やりますよねえ?
夫:最近、僕は小物を捨てたんです。でも知美はシャンプー、捨ててないよね?
妻:(苦笑)
――妻にはほかにも夫について意外だったことがある。
妻:もっとゆったりした人だと思ってたんです。でも一緒に暮らしてみたら、全然イスに座っていない(笑)。とにかくずっと動いていて、落ち着きがない。
夫:だって片付けもあるし(笑)。
妻:いきなり「露天風呂を作りたい」とか。それはニュージーランドの家で思いをかなえたんですけど。
夫:次はサウナ作りたい。
妻:……本気ですか?(笑)。出かけるのも好きだし、キャンプも好きで、でもなかなか行けないから、ニュージーランドの家のデッキにマットレスを敷いて、そこで寝たりしてるんですよ。朝、霜で布団がびしょびしょになっていて、娘と「パパ、あんなところで寝てるね……」って見てます。
夫:僕にとってのターニングポイントは15年にカフェをオープンできたこと。バリスタの資格は持ってないけど、コーヒーが好きで、ずっとやりたかった。知美が手伝ってくれたのでできました。
妻:彼は趣味や、やりたいことへの欲が多すぎて、ときどき追いつけないことがあります。
※「元ラグビー日本代表、リーチ・マイケルが主将は『もう二度とやりたくない』」
へつづく
※週刊朝日 2017年1月27日号より抜粋