古代エジプト人が好んで食べたなど、トリ食文化の歴史は長い。牛肉や豚肉のような宗教的制約を受けずに、世界中で多くの民族から愛されてきた。酉年には、各地で独自に進化した料理はいかが?
●ブラジル
「シュラスコ」といえば、鉄串に大きな牛肉・豚肉・パイナップルを刺して焼きあげ、客の目の前で食べたい量だけ切り分けてくれる料理だが、実は鶏肉も使われている。モモ肉(フランゴ)、ハツ(心臓=コラソン)を、皿の上に食べたいだけ落としてくれるのだ。
「うちはサッカー選手にも人気で、2015年にはネイマールも来店したくらい。彼らは牛肉よりもハツを好んで食べるね」(シュラスケイロのクリスさん)
トゥッカーノ渋谷
東京都渋谷区道玄坂2‐23‐12 渋谷フォンティスビルB1/営業時間:11:30~14:30最終入店(土日祝~14:00最終入店)17:30~21:30最終入店(土日祝17:00~)/定休日:なし(ただし店内改装のため24日まで休み)
●日本
「牛肉や馬肉の寿司を出す店はあるけど、鶏の寿司はあまりない。そこで2015年に店を出すにあたって、鶏メインの寿司屋にしようと思ったんです」(店主の大谷裕一郎さん)
鶏肉と酢飯との組み合わせに苦労した。全国各地からさまざまな鶏を取り寄せて試した結果、京都の丹波黒どりを、赤酢と白酢を合わせた酢飯にのせることに落ち着いた。ムネ肉もササミも余分な脂がないだけに、酢飯とよくなじむ。
寿司ロック
東京都豊島区高田3‐10‐18 東ビル1F/営業時間:17:00~23:30L.O./定休日:日