小池百合子都知事 1月13日の定例会見の様子 (c)朝日新聞社
小池百合子都知事 1月13日の定例会見の様子 (c)朝日新聞社
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 1993年の政権交代、2005年の郵政選挙と政治が大きく動く酉年。17年は「小池劇場」が変動の中心となりそうだ。都議選で自民党都連に大量の刺客を送り込むという小池知事の「宣戦布告」に動揺し、自民から離反者が続出。一世一代の大博打で都議会を牛耳ることができるのか。

 東京都庁7階にある小池百合子都知事の部屋を、昨年末に都議会自民党を離脱した新会派「新風自民党」の3人の都議が1月11日、新年の挨拶に訪れた。

 小池氏は「お疲れさま」「新しい風を吹かせてね」と上機嫌で迎え入れたという。「新しい風」が宿敵・都議会自民党内に“嵐”を起こすことを期待したのか──。

「新風」で会派政調会長を務める木村基成都議を地元・小金井市で12日、直撃すると、こう語った。

「『新風』が目指しているのは改革です。今こそ東京都の改革が必要だと思います。小池さんとは共感できるところがあります」

 こうした発言から小池派とみられる3人だが、昨年、自民党の1次公認を得ており、今夏の都議選もあくまで自民党員として戦うという。12日に自民党東京都連の下村博文会長に会った際には引き留めも処分もなく、新会派を容認されたというのだから、驚きだ。

 自民党の“異変”は、これだけにとどまらない。

 昨年12月、東京都千代田区の洋食店「松本楼」に「都議会のドン」こと内田茂都議が支配する現体制からの改革をめざす非主流派の自民党都議13人が結集した。その中の3人がすでに「新風」を結成したが、さらに第2の分裂が起きそうなのだ。新たな“脱藩”グループのリーダー格で当選8回の立石晴康都議(75)は本誌にこう話した。

「私たちが決起しなきゃしょうがない。ハッキリ言って、今の会派は飛び出さなければ収拾がつかない。分裂して新しい会派をつくります。名前は『刷新(さっしん)の会』とか『躍進の会』などが候補にあがっています。私の個人的な意見は『刷新の会』がいいのではないかと思っています」

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