女性活躍社会を公約に掲げる安倍政権。しかし、その実現は…。野田聖子議員、金子恵美議員、山尾志桜里議員、三原じゅん子議員が行なった放談では、矛盾を指摘した。
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野田:女性の活躍って安倍首相があれだけ言っているのに、そのおひざ元で女性をたたくのよね。11月16日の自民党の部会合同会議がいい例。あれ、びっくりしたでしょ。
山尾:クオータ制度(議員の男女割り当て)の議論ですよね。政治における男女平等を実現するために、候補者や議員などの一定数を女性に割り当てるシステム。
三原:日本は、世界平均の22%を大きく下回り、先進国で最低水準にあります。
山尾:衆参合わせた日本の国会議員717人中、女性は94人。全体の約8分の1です。半々を目指さないと。
野田:いや、その部会ではクオータの議論までいけなかった。やろうとしたのは、男女共同参画の法案。
山尾:あ、そこにさかのぼってみたいな。
野田:それすら否定されます、みたいな。
三原:もう「ク」の字でもダメです。
山尾:「ク」も(笑)。
野田:合同部会をやったときに、政治で女性が1割強では話にならない。
山尾:安倍政権は他の分野では、「社会のあらゆる分野において、2020年までに、指導的地位に女性が占める割合が30%に」という目標を掲げているのに。肝心の政治の分野がそれをできていない。
野田:みっともないから「隗より始めよ」で。特に自民党はひどいから法案を作りましょうと、まずは女性議員を増やす制度を作ろうとした。でも、現実には比例はブロックごとですし、名簿は人気順という構成でしょ。韓国のようなクオータ制度は実現できない。