金子:韓国の国政選挙は、各政党は比例代表の5割、小選挙区では3割以上を女性候補としていますね。
野田:うちで唯一できたのが、比例復活の議員の優劣で女性を最初に持ってくること。でも、女性議員が1~2名に増える程度のマイナーチェンジぶり。自民党を敵に回すくらいだったら今回、その法案は落とそうと。
山尾:同16日に改めて「政治分野における男女共同参画推進法案」を通そうと?
野田:これならば、寝てても通るだろうと思っていたら、党内議論はまとまらず、やり直し。その議論がまた、すごかったんだよね。
金子:聞いています。
野田:某女性議員が、「法律を作らなくても自然に女性の割合は増えていく。“男女均等”を掲げ、女性の登用を無理に行うことは逆差別で副作用が生じる」と言いだした。紙を持った手を震わせながら、会議を傍聴していた支援団体に向けて反対意見を読み上げていて。
金子:その真意はどういうとこにあるんですかね。
山尾:読まされてるのか。
野田:だって、かつてはリベラルな政党にいたのよ、その人。
山尾:誰のこと言ってるか丸わかりです。
野田:リベラルだった人ほど自民党に来ると、なんちゃって右になっちゃう。
三原:支持団体への配慮も出てくるからね。
野田:選挙に弱い議員さんほど、自分の基礎票を支持団体が握っていると思い込んで、振り回される。彼らの票をもらう代わりに、どれだけ現実社会から離れてしまうのか、という話です。
山尾:私が政調会長だったとき、野党だけで「クオータ制度」の法案を出したんです。それで、野田さんに怒られたんだけど(笑)。
野田:党を超え賛同する議員たちで進めていたのに、その仁義はどうしたの?