菅田:いやいや、そのころは何にも考えてなかったです。
林:でも、子役経験もないのにこの若さで「演技派」と言われて。
菅田:16歳から始めて、いま7、8年ですね。
林:そうか。若いけどキャリアはちゃんとあるんですね。今は次々とオファーが来るから、脚本とか企画書見るのが楽しいでしょうね。「次は何やろうかな」とか。
菅田:僕、企画書は見たことがないんです。今はそれよりも現場に行くことが大事だと思うので、その部分は信頼して事務所にお任せしています。
林:そうなんですか。でもこういう役はイヤだとか、ないんですか。
菅田:それはないですね。役者にとっていちばん無意味なのは、制限を設けることだと思っているので。
林:「こういうものをやりたい」というのは?
菅田:それは普段から事務所にお話ししています。僕、漫画が好きで、しょっちゅう漫画喫茶に行ったりするので、可能性がある作品があれば事務所に知らせたり。音楽でも舞台でも、「ああいうのいいですね」とか。そういう方向性は伝えて、共有しています。
※週刊朝日 2016年6月17日号より抜粋