A:こわもてのセクシーだからさ。自民党が稲田朋美を立てると、民進党は元検事の山尾志桜里を立てる。ともに法曹界出身の実力者ですよ。

S:野党は蓮舫を立てるという噂がある。得票の実績がありますし、頭がシャープで、冴えている。

O:だけど「なぜ二番じゃだめか」発言がある。東京オリンピックでは、やっぱり金メダルをねらわなきゃね。あと、衣服の襟を立てるの、やめてほしい。

A:となると、吉永小百合となる。国民的人気スターです。信頼感がある。吉永小百合が出れば、野党は結集して勢いづく。

O:でも、選挙には出ないでしょう。

S:パワーがある西原理恵子。出ないだろうな。

A:ならば壇蜜。最近はエッセイも書いているし、案外、強いですよ。長い髪を肩からたらして、じっと見つめられると、もうそれだけで投票してしまう。

S:ようするに、きみが壇蜜のファンだってことね。

A:そうです。壇蜜知事のための勝手連を作ります。

O:ヤワラちゃんこと谷亮子はどうですか。

S:ヤワラちゃんが立てば橋本聖子が黙ってないでしょう。柔道対スピードスケート。

O:マラソンの金メダリスト高橋尚子もありますね。キューちゃん、がんばってますよ。あ、そうだ、フィギュアスケートの浅田真央はどうですか。清潔で涼しくていいなあ。

A:真央ちゃんは20代でしょう。都知事候補は30歳からなので、資格がない。ほかの女性候補で、ピカピカの人材はいませんか。

S:黒柳徹子。

A:うーん、もうヒトコエ。

S:阿川佐和子。「聞く力」があります。都知事は、都民ひとりひとりの意見を聞くことが大切だな。知性があって、威張らず、阿川弘之先生のお嬢様。

O:いま、絶好調。あとは都知事となって、東京を活性化していただきたい。

A:賛成! 阿川都知事で決定ですね。

O:パチパチパチ。

S:ではこのへんで。

週刊朝日  2016年6月10日号

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