プロゴルファーの丸山茂樹氏は、第5のメジャーで5度目の最終組を経験した松山英樹(24)に「いつもながら立派」と褒め称えた。
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子どもたちと目いっぱい楽しんできましたよっ!
5月14日に都内で「丸山茂樹ジュニアファンデーション 親子ショートコースゴルフ大会inハイランドセンター」を開かせていただきました。マルジュニアとしては初めての親子参加型イベントで、小学1~4年生までの30人が保護者の方にキャディーをしてもらってショートコースを回りました。
僕自身もそうだったんですけど、自分の子と一緒にゴルフをすると、ほんとに楽しいんです。中にはシャイな子もいたけど、みんな親とコミュニケーションをとりながら、楽しく回ってくれたと思います。保護者の方も息子さん、娘さんの新しい一面が見えたりしたんじゃないですかね。いいもんですよ、一緒にやるってのは。
小学生がプロゴルファーと接点を持つのはなかなかないことですから、何年かして「小学2年生のときに丸山さんとイベントで一緒にゴルフやったんだよ」なんて振り返ってくれたらうれしいです。そんな思い出を胸に、ずっとゴルフを続けてくれたら、ね。
それに今回はうれしいことがありました。過去のマルジュニアで活躍して、去年の日本アマチュア選手権で4位になった坂本雄介君(埼玉栄高3年)が「何か手伝うことないですか」と言ってきてくれて、当日は運営をサポートしてくれました。去年は渡邉彩香(22)が手伝いに来てくれたし、こういうのはほんとにありがたいですよね。子どもたちも喜びます。
それでこれは反省点なんですけど、僕たち運営側の手違いで、上位に入ったのに当日にメダルを渡せない子が出てきてしまいました。ほんとにかわいそうなことしちゃったな、と。こういうのはしっかり次回に生かしていかないとダメですね。
毎回言ってるんですけど、やっぱりこういったイベントを東京だけでなく、全国で開けるようになりたいです。もちろん先立つものが必要になってくるんで、まだ実現できないですけど。夢は大きく持たないと。みなさんからのご協力を得た中で、いまやれることをやっていきますよ。
話は変わりまして米PGAツアーです。“第5のメジャー”と呼ばれる「ザ・プレーヤーズ選手権」(5月12~15日、米フロリダ州ポンテベドラビーチのTPCソーグラス)で、松山英樹は米ツアー5度目の最終日最終組を経験しました。
世界ランキング1位のジェイソン・デイ(オーストラリア)を4打差の2位で追う展開。最終日は出だしの3ホールでスコアを三つ落としてしまったこともあり、結局7位。フェアウェーキープ率は4日間で最低の42.86%でした。
とはいえ優勝候補に挙げられて、しっかりトップ10ですから。いつもながら立派というしかないですね。英樹は「この位置でしか分からないことがある」というコメントを残してます。デイからどんな刺激を受けたのかは本人のみぞ知る世界ですけど、目には見えない部分を感じ取ったんだろうと思います。
※週刊朝日 2016年6月3日号