1等、前後賞合わせて史上最高の10億円が当たると話題になった2015年の年末ジャンボ宝くじ。
「10億円のインパクトの影響で、売り上げは前年比14~15%増加しました。例年なら売り上げが中だるみする時期も、コンスタントにマスコミに取り上げられたことも大きかったですね」(みずほ銀行宝くじ部担当者)
1等7億円は全国24カ所の売り場で25本出た。2千万本に1本の確率だ。
東京都内で1等が当たったのは、1等常連の「西銀座チャンスセンター」のほか、「有楽町大黒天宝くじ」「モノレール羽田空港駅南口」の計3カ所。
全国の売り場でたった1カ所、1等が2本出た売り場がある。通称「よんとく」と呼ばれている「大阪駅前第4ビル特設売場」。1等だけでなく、前後賞の1億5千万円も4本出た。これも全国一多かった。
客はどんな買い方をして当たったのだろうか。
「全部、バラで買ったものと聞いています。10億円が出ていれば非常にインパクトがあったんでしょうが、出ていない。その分、お金をより多くのお客さんに分配することができたと思っております」(売り場責任者)
「よんとく」はジャンボの販売期間中だけの特設売り場だ。年末ジャンボの1等は12年に5本、13年に4本、14年に2本も出ているという。
「ここ4年はついているのかなと思います」(同)
東京、大阪以外の道府県で1等が2本出たのは北海道、愛知県、京都府、山口県だった。ところが、四国4県では1本も出ず、九州では熊本県だけと寂しい結果となった。当初、1等は全国で27本、前後賞は54本と発表されていたが、ふたを開けてみれば1等25本、前後賞50本。予定より少なかった。
「売り場では必ず売れ残りがありますからね。その売れ残りの中に1等があったということです」(前出のみずほ銀行担当者)
早く正夢が見たい。
※週刊朝日 2016年1月29日号