架純とは映画「女子ーズ」(2014年)で共演して以来、ご飯や家に泊まりに行ったり、疲れたときに癒やし合ったりしています。だから、一緒にお芝居をしていると変な感じ。月9では、架純と男を取り合いピリピリするシーンがあるんですけど、先日ネットニュースに「女同士の闘いで2人はピリピリしている」なんて書かれたんですよ。全然ピリピリしていないのに。勝手すぎですよ(笑)。
ブス会(2010年放送のドラマ「Q10」で共演した前田敦子、池松壮亮、柄本時生との集まり)も、ライバルであり良い仲間。付き合いも長いし、割と会話がなくても大丈夫なので、一緒にいて楽しいんです。
──憧れの先輩は?
「軍師官兵衛」でご一緒させていただいた中谷美紀さんや、「とと姉ちゃん」で母親役の木村多江さんに憧れます。美紀さんは私の舞台を何度も見に来てくれて、私のような若手との些細な約束も忘れないでいてくれます。多江さんは、すごくユーモラスで、年下にも分け隔てなく接してくれる。素敵だから、ずっと一線で活躍できるんですよね。
──6月には初主演映画「植物図鑑」も公開。ベストセラー作家・有川浩の人気恋愛小説を映画化した本格ラブストーリーですね。
恋愛モノの“THEヒロイン”みたいな役は、意外となかったんです。ヒロインへの憧れがありましたが、私はそんなに向いていないかな(笑)。試写を見て、顔から火が出そうになるほど恥ずかしかったです。架純はヒロインが似合っていて右に出る者はいないなと思うけど、私はこういう役なら断トツだというのがないんですよね。だから、これからもいろんな役に挑戦していきたいです。「いっぱい働いて、いっぱい稼いで、いっぱいおいしいものを食べる」というのが、私のモットー(笑)。今はぶりしゃぶが食べたい! 今年は「やりきった、よし!」と思える年にしたいですね。
(取材=本誌・牧野めぐみ、藤村かおり、松岡かすみ)
※週刊朝日 2016年1月15日号より抜粋