“日本一の山”に異変?
国内外から多くの登山客が訪れる世界遺産・富士山。だが、美しい姿に見とれてばかりはいられない。実は、もしかすると16年は、日本全体をパニックに陥れる「大噴火」の可能性があるというのだ。
火山学者の京都大学大学院・鎌田浩毅教授は話す。
「富士山は若い活火山で、人間で言えば10歳程度の暴れたい盛り。今後100%の確率で噴火します。それが今年なのか、しばらく先なのかは予測できませんが、噴火へのカウントダウンはもう始まっているのです」
噴火を引き起こす要因となったのは、2011年3月11日に起きたマグニチュード(M)9.0の東日本大震災。マグマが動き、活火山が活発化した。
「平安以来の大地動乱の時代が始まりました。富士山を含む20の火山が動きだしたのです」(鎌田教授)
さらに恐ろしいことに、富士山は、今までに例がないほどのマグマとエネルギーを蓄えているのだ。火山噴火予知連絡会の藤井敏嗣会長は説明する。