「総菜と一緒に、野菜や果物をとるといいですね。野菜や果物には塩分の排出作用を促すカリウムが含まれています。揚げ物の油分も食物繊維が吸収します」
お弁当に付いているソースやしょうゆ、ドレッシングも“使い切らない”とか、市販の牛丼は“つゆだく”にしないなどの配慮が大事だ。
もしも、自分の「味覚」について自信がない場合はどうすればいいのか。
可野さんがこう話す。
「かつて介護予防講座を開いたときに、味噌汁やすまし汁で、薄味、理想的な食塩相当量である標準、濃いめなどいくつかの段階を試していただきました。意識して、標準の味を食べていくようにすると、これまでの自分の食事が濃かったのだとわかり、行動が変わる方もいます」
時には誰かと楽しく食べて、この味どう?と話し合うのも健康につながりそうだ。使い切りレシピ、お手軽レシピを使って、ぜひ、栄養バランスの良い食事をとってほしい。
※週刊朝日 2015年9月11日号より抜粋