11月22日はいい夫婦の日。過去の記事を振り返ります。(2024年8月18日の記事を再編集したものです。本文中の年齢等は配信当時)
【写真】夏祭りに参加した青木さんフリーアナウンサー、モデルとして活躍する青木裕子さんは、小5と小3の男の子のママとして、小学校受験を経験しました。子育てで大切にしていることや、夫婦の役割分担について聞きました。※後編<青木裕子アナが語る、小学生の息子が「読書の楽しさ」に目覚めたきっかけとは>に続く
小学校受験では「どう育ってほしいか」を夫婦で掘り下げた
——ご著書『3歳からの子育て歳時記』には、季節ごとに子どもと楽しめる多彩な体験が紹介されていますが、「体験を通した学び」を意識するきっかけになったのは、息子さんたちの小学校受験だったそうですね。
長男が通っていた幼稚園では小学校受験をするお友達が多く、「みんなが行っている塾に僕も行ってみたい」と言い出したことがきっかけでした。習い事感覚で、「それじゃあ一度見学に行ってみようか」と軽い気持ちから、受験への取り組みを始めました。
小学校受験は、「特別な人たちがやることだろう」「小さい子に無理やり勉強させるのかな」といった偏見を持つ人もいるかもしれません。私たち夫婦にとっても、はじめは全く未知の世界でした。けれども、実際に経験してみると、偏差値で測る力を高めていくものというよりは、子どもの特性や、自分たちの教育像を明確にして、小学校の教育理念とのマッチングをはかっていく、例えるなら「就職活動」に近いものでした。
親としても「どんなふうに育てていきたいだろう」という教育方針を掘り下げることになり、必然的に夫婦(パートナーは矢部浩之さん)で子育てについて話す時間も増えました。振り返ってみるとすごく有意義な経験だったと思います。
——息子さんたちにはどんなふうに育ってほしいのでしょうか。
私たち夫婦は、お互いまったく異なる人生を歩んできたので、「とりあえず大学は出ておきなさい」とか「勉強は裏切らないよ」なんてことは言えません。でも、自分の頭で考えることができて、自分の言葉を持っている人間に育ってくれれば、それ以上望むことはないな、と。
受け身ではなく、「自分はこう考えたからこうしたい」と判断できる人間になるには、「感じる力」や「感動する力」が大切だと思うんです。そういった力は、机に向かって勉強することで身につくものではなく、五感をつかった実体験や読書による擬似体験などを通してこそ、得られるものだと思います。
小学校受験では、季節行事や自然体験などに関する課題も多く、家庭での実体験を通した学びや成長が重視されます。我が家でもお出かけ先や日々の体験でも、そういった点をより意識するようになりました。
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