朝ドラ「花子とアン」の“英治(えいじ)さん”で一躍人気者になった鈴木亮平さん。作家・林真理子さんとの対談では、そのオーディションの様子を明かした。
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林:鈴木さんは朝ドラ「花子とアン」の村岡英治さんの印象が強いですが、ファンの方もそのイメージからそろそろ離れてきた感じですか。
鈴木:半々ぐらいですね。ブログにいただくコメントを見ると、「英治さんがいちばん好きです」という方もいますし、「天皇の料理番」の印象になっている方も多いみたいです。
林:脚本の中園ミホさんがテレビで言ってたけど、オーディションで鈴木さんが部屋に入ってきたとき、「この人だ!」と思ったそうですね。
鈴木:そこは僕、ちょっとわからないですけど。
林:朝ドラのああいう大きな役って、すごい倍率なんでしょうね。
鈴木:プロの役者が500人以上は受けていたと聞いています。1次の書類審査を入れたらもっとでしょうね。
林:一人ずつプロデューサーの人が面接をするんですか。
鈴木:最終までは団体ですね。5人ずつとか部屋に入って、自己紹介して課題の演技をするんです。4次の最終で、初めて中園さんもいらっしゃいました。
林:朝ドラのオーディションは、何度も受けたんですか。
鈴木:もう7回目ぐらいでした。「ごちそうさん」も受けたんです。
林:受かっていたら東出(昌大)さんの役をやって、杏さんのご主人になってたかもしれないんですね。名実ともに(笑)。
鈴木:アハハハ、そうですね。落ちたときは悔しかったですよ。「また落ちたか」と思って。
※週刊朝日 2015年6月12日号より抜粋