本誌連載の「おすすめアプリ生活」。今週、ライターの小幡恵が推薦するのは「はがきデザインキット2015」。年始が近づくこれからの季節に大活躍間違いない。
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小学生ぐらいの頃、仲の良い同級生数人とやりとりした年賀状は、じつにジミだった。消しゴムで消した跡がある鉛筆書き(しかも2Bぐらい)の宛名(しかも名前が間違ってたりする)、裏返せば「あけましておめでとうございます。ことしもなかよくしてください」。そんだけ。消しゴム版やら野菜の切り口に絵の具を塗ったスタンプをぺたぺた押したものもあったが、裏も表も指紋だらけがザラ。
その後、「プリントゴッコ」(理想科学工業)が登場し、手作り年賀状のクオリティーは格段に上がった。さらに急激に普及したのがパソコン、デジカメ、プリンター。年賀状を作るだけのために、これらを買うという人も多かったのだ。お世辞にもカワイイとは言えない赤ん坊の写真入り年賀状に、ウンザリすることが増えたのもこの頃(笑)。
で、いまどきの年賀状だが、イチオシがこれです。スマホでデザインを選び、自分で撮った写真や用意されたイラストを選択し、好きな文字を入力。画面上でデザインが完成したら、宛先住所を入力し、投函までOK。
パソコンもプリンターも不要なのだ。年賀はがきを買いにいく手間さえナシ。1枚あたり、はがき代52円と印刷代78円。宛先を指定せず自宅に配送することも可能だが、その場合は配送料が別途かかるので注意を!
今年からは「住所を知らないLINEの友達」にも送れる機能が登場した。スマホで年賀状を作成、LINEで相手に通知し受取人が自分で自分の住所を入力する、というシステムだ。
印刷も投函もせず、このアプリで保存した年賀状画像をそのままメールなどに添付して送信してしまう、という手もある(これならまったくの無料)。私は昨年この方法で100人に一斉送信する、という筆無精にもほどがある方法を選択したが、今年は10枚ぐらい「紙」で送ってみようかな。
※ 週刊朝日 2014年11月28日号