「秋の行楽弁当」(撮影/写真部・馬場岳人)
「秋の行楽弁当」(撮影/写真部・馬場岳人)
「秋刀魚の変わりおろし弁当」。レシピは週刊朝日11月21日号に掲載されている(撮影/写真部・馬場岳人)
「秋刀魚の変わりおろし弁当」。レシピは週刊朝日11月21日号に掲載されている(撮影/写真部・馬場岳人)
山本千織(やまもと・ちおり)料理人。北海道出身。美大卒業後、札幌で12年間、妹と「ごはんや はるや」を営む。2011年6月から、東京・代々木上原で「chioben」を開業。今年、初めてのレシピ本、『チオベン 見たことのない味 チオベンのお弁当』(マガジンハウス)を出版(撮影/写真部・馬場岳人)
山本千織(やまもと・ちおり)
料理人。北海道出身。美大卒業後、札幌で12年間、妹と「ごはんや はるや」を営む。2011年6月から、東京・代々木上原で「chioben」を開業。今年、初めてのレシピ本、『チオベン 見たことのない味 チオベンのお弁当』(マガジンハウス)を出版(撮影/写真部・馬場岳人)

 食いしん坊にはお待ちかね、海の幸も山の幸もおいしくなる季節です。いま話題の料理人、山本千織さんが旬を味わうお弁当のおかずを紹介します。

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 料理人・山本千織さんが作る“チオベン”が人気だ。撮影現場のケータリングとして注文を受けることが多く、女優の小雪さんや水原希子さん、桐谷美玲さんなども“チオベンファン”と公言している。

 その魅力は、見た目の美しさと、素材の斬新な組み合わせから生まれる味。

 たとえば、“牡蠣と柿の生春巻き”。私たちは牡蠣も柿もよく知っている。しかし、それを生湯葉と一緒に生春巻きにするとどうなるか。まったく次元の違う世界が生まれるのである。

 山本さんは北海道生まれ。美大を卒業して20代前半で結婚。夫が開いた料理屋を手伝っていた。しかし数年後に離婚。残されたお店をなんとかしなきゃ、と料理を本格的に始めた。

 その後12年間、妹と料理屋を営んでいたが、2011年に東京へ移住。仕事のアテはなかったが、代々木上原でお弁当屋さんを開くと、瞬く間に評判に。

「味付けは、だし、酒、砂糖、醤油というわかりやすいものがベース。そこにちょこっとだけ違うものを加え、変化球に仕上げます。わあ!と盛り上がってほしくて」(山本さん)

 チオベンマジック、ぜひお試しあれ。

週刊朝日  2014年11月21日号