ツンツンした突起が石けんの持ちを格段に良くする湿気と温度の高い浴室に石けんをヌルヌル状態で放置すると、雑菌の温床になるから要注意。石けんは突起の「点」、底面は三角形のギザギザの「線」で支えるので、雑菌が繁殖する面積がとても少なく、清潔さも抜群。爽やかな色で浴室や洗面所をクリーンな印象にする(撮影/外山亮一・スタジオ・テンフォー)
ツンツンした突起が石けんの持ちを格段に良くする
湿気と温度の高い浴室に石けんをヌルヌル状態で放置すると、雑菌の温床になるから要注意。石けんは突起の「点」、底面は三角形のギザギザの「線」で支えるので、雑菌が繁殖する面積がとても少なく、清潔さも抜群。爽やかな色で浴室や洗面所をクリーンな印象にする(撮影/外山亮一・スタジオ・テンフォー)
滑りにくい底面のギザギザ(撮影/外山亮一・スタジオ・テンフォー)
滑りにくい底面のギザギザ(撮影/外山亮一・スタジオ・テンフォー)
凹みがあり、石けんが安定(撮影/外山亮一・スタジオ・テンフォー)
凹みがあり、石けんが安定(撮影/外山亮一・スタジオ・テンフォー)

 週刊朝日で好評連載中の「美意識ある生活」。生活品評論家の東海左由留(とうかい・さゆる)さんが厳選したひと品を紹介している。東海さんは日本とヨーロッパで「生活をより豊かに」をテーマに様々なアイテムやサービス、ライフスタイルを取材。自腹で購入し、時間をかけて使用感を検証している。

【美意識ある生活 他の逸品はこちら】

 今回は、石けん受けを紹介する。

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■名は体をあらわす

 名前がなければ物の識別はできないが、その一方で、過度な先入観を生む作用がある。生活に密着した道具ほど、名前の呪縛が不便を放置させる。

 たとえば、多くの人が毎日使う石けん。その石けんを置く道具は、一般的に石けん置きや石けん台、英語ではsoap dishなどと呼ばれる。どれも平面上に置いた状態をイメージさせる名前だが、ここに落とし穴がある。なぜなら、水に濡れた平面と接する面が広いほど、石けんは溶けやすく、変質しやすいからだ。

 従来の石けん置きの概念を覆したのが、まさに名は体をあらわす、このTsun Tsun。シリコン製のツンツンした突起で石けんを支えるから、水切れがすこぶるいい。溶けやすい高価な洗顔石けんなどは格段に持ちが良くなり、あの中途半端に溶け出したヌルヌルが激減するから掃除も楽。気持ち良い感触の柔らかい突起は、指の動きに沿うので石けんをつかみやすい。いいことずくめの画期的デザイン。

<今日の逸品>
Tsun Tsun(ツンツン) 全4色 各1200円(税別)
問い合わせ先:アッシュコンセプト

※Tsun Tsunを購入する

週刊朝日 2014年8月22日号