独特の“ぶりっ子キャラ”で、バラエティー番組を中心に活躍したTBSの田中みな実アナウンサー(27)が、9月末で同社を退社、フリーになることが発表された。

 田中アナは青山学院大学卒業後、2009年にTBSに入社。米ニューヨーク生まれの帰国子女で、07年には準ミス青学に選出された輝かしい経歴の持ち主だ。10年にバラエティー番組「サンデー・ジャポン」のリポーターに起用されると、カメラ目線で「みな実は〜、みんなのみな実だから〜」などとおもねる“ぶりっ子キャラ”が開花。多くのレギュラー番組を持つ売れっ子となった。

 そんな田中アナがなぜ、突然、退社することになったのか。ひとつには「社内での孤立」があったようだ。

「ベテランのNアナはチャラチャラした女子アナが嫌いで、田中アナとは折り合いが悪かった。私生活でも仲の良かった青木裕子アナ(31)がフリーになってからは、親しくしていたのは後輩の佐藤渚アナ(26)くらい。同期の送別会すらないようなので、会社になじめていなかったのは確かでしょう」(TBS関係者)

 
 世間のイメージと違い、実際の田中アナはプロ意識が高く、自己主張するタイプ。番組の演出などにも意見することがあり、それゆえ社内では協調性がないと見られていた部分があったという。TBS社員が語る。

「仕事を確保するために編成部に差し入れを持っていったりするほど上昇志向が強いアナでした。フジテレビの加藤綾子アナ(29)を意識していて、加藤アナの番組の回し方などを熱心に研究していたようです。3年ほど前から『商品価値があるうちに、惜しまれて辞めたい』と言っていたようなので、フリー転身はずっと考えていたんでしょう」

 そんな田中アナの転身先は、元朝日放送の宮根誠司アナ(51)らが所属する事務所「テイクオフ」。複数の事務所からのオファーを、田中アナが吟味した結果だったようだ。

「他の大手芸能事務所とは条件面が折り合わなかったらしい。結局、『サンジャポ』で共演していた立花胡桃やデーブ・スペクターに相談して決めたようだ。テイク社は、すでに田中アナのために帯番組のレギュラー枠を用意しているようだし、収入も2倍以上になることは確実です」(芸能プロ関係者)

 そりゃ、みな「実」入りが良い仕事がいいですよね。

(本誌取材班)

週刊朝日  2014年7月11日号