まだ髷(まげ)も結えないザンバラ髪ながら、イケメンぶりで女性ファンの多い遠藤(23)=西前頭10枚目、追手風部屋=の勢いが止まらない。1月の大相撲初場所では11勝4敗と大健闘し敢闘賞を受賞。初土俵から6場所目の三賞受賞は史上2位のスピード記録で、女性人気はさらに増しそうなのだ。
その人気が証明されたのが、日本相撲協会が公募した「関取にお姫様抱っこしてもらえる権」なる企画。女性人気のある遠藤と隠岐の海に“お姫様抱っこ”してほしい女性を、初場所中(1月12~26日)にツイッターで募集したのだが、応募総数は8132通! “抱っこ権”の対象は6人なので、1355倍以上という超プレミア権となった。
これには企画を立てた業務推進室の加藤里実さんも、「ビックリ!」という。
「協会の公式ツイッターのフォロワーが昨年12月に3万人を超えたことを記念して、女性ファンへのプレゼントとして考えたのですが、この企画の応募期間中にフォロワーが一気に7千人も増えたんです」
超高倍率の“抱っこ権”を勝ち取ったラッキーガールは20~40代の6人だとか。
遠藤効果は拡大中だ。初場所から国技館で売り出された遠藤の「似顔絵ストラップ」も品切れ中だ。
「通常、一場所で計500個ほど売れる力士の似顔絵ストラップが、初場所中、遠藤のストラップだけで約400個売れたんです」(国技館サービスの担当者)
1月中旬からは永谷園のCMにも振分親方(元小結・高見盛)の後を継いで出演。こちらも髷の結えない力士としては「初の起用」(永谷園広報部)だという。この人気の理由について、月刊誌「相撲」(ベースボール・マガジン社)の藤本泰祐編集長は、こう話す。
「ルックスだけでなく、相撲のセンスがいい。腰の構えがどっしりしていて、相手の攻めをいったん受けとめて体勢を整えて勝ちにいく相撲っぷりは、白鵬関の若いころや元横綱・貴乃花にも似ています」
バレンタインデーを前に、追手風部屋には遠藤の好物のチョコレートが段ボール単位で届いているとか。ひょっとして最大の敵は虫歯かも?
※週刊朝日 2014年2月21日号