衆院選の熱気が増す中、突如、政界引退を表明した鳩山由紀夫元首相(65)。最後まで異次元レベルの行動で、周囲を戸惑わせた。
「9月に鳩山さんが著書『民主党の原点』を出したときは、関係者に本を配ったりして、まだまだやる気を見せていたようだ。このタイミングでの豹変はあまりに不可解です」(地元北海道の民主党議員)
そこで噂に上っているのが、幸夫人(69)の存在である。10月中は地元で後援会の手伝いをしていた幸夫人が、なぜか11月に入ると姿を見せなくなったというのだ。
「衆院解散が囁かれる状況で、どこに姿を消したのかと訝しがる声も出ました。引退情報が駆け巡った際は、報道陣が裏を取るために連絡を取ろうとしたが、これまた居場所がわからなかった。どうしたんでしょうかねえ」(地元関係者)
全国紙の政治部記者が、こう指摘する。「幸さんは細かな政策には口出ししないが、鳩山氏の人生の進路に影響を与える存在。まさか幸さんの好きな“占い”で決めたことはないでしょうが、党にも居場所がない四面楚歌の状況ですから、政界引退を勧めていた可能性はある。最近はメディア露出を控えていますが、そのうち表に出てきて、引退の真相を語るのではないでしょうか」。
※週刊朝日 2012年12月7日号