昨オフのストーブリーグではオリックスのジョーンズ、巨人のパーラ、ヤクルトのエスコバーらメジャーで実績がある、いわゆる“大物助っ人”が数多く日本のプロ野球チームと契約を結び、大きな話題を集めた。
彼らが今年、どんな活躍を披露してくれるか今から非常に楽しみではあるが、過去にも大物と呼んでいいプレイヤーはたびたび日本に来ている。これまで来日した助っ人の顔ぶれを見ると、特に90年代前半から中盤にかけての巨人には多くの大物が在籍しているのが目を引く。
80年代にも、来日前にエクスポズやヤンキースなどで101勝をマークしていたガリクソンや、メジャーで7度オールスターに選出されたスミスなども巨人でプレーしているが、クロマティの後継者として1991年に加入したブラッドリーから立て続けにメジャーで実績のある選手が入団している。
まず、90年代の巨人大物獲得の歴史の先陣を切ったブラッドリーは、マリナーズでキャリアをスタートさせ、メジャー2年目の1984年には124試合に出場し、本塁打は「0」だったが、打率.301、21盗塁をマーク。翌85年には打率.300、26本塁打、88打点、22盗塁の好成績でメジャーのオールスターに選出されている。巨人への入団時には33歳で、その時点での通算8年間の成績は1058安打、78本塁打、376打点、155盗塁と着実にメジャーでの実績を積んでいた。
日本では1年のみのプレーとなったが、121試合の出場で、打率.282、21本塁打、70打点とまずまずの成績を残している。
続いて、92年に巨人と契約を結んだのがモスビーだ。モスビーはブラッドリーと同じくオールスター選出は1回だが、各ポジションで最高の打者に送られるシルバースラッガー賞の受賞歴もある。来日時には32歳で、これもほぼブラッドリーとほぼ変わらず、まだまだ選手として脂が乗っている時期に日本へ来ている。
来日前にはブルージェイズなどで12年間プレーし、通算1494安打、169本塁打、737打点、280盗塁の成績。巨人では2年間在籍し、1年目は96試合の出場にとどまったが、打率.306、25本塁打、71打点の好成績で低迷していたチームをリーグ2位にまで押し上げる原動力となった。