「昨年、明日花さんは初のスタイルブック『neo nude…』を出版したり、美容クリニックのプロデュースを手掛けるなど、女性ファンに向けた活動が増えていました。交友関係も広く、きゃりーぱみゅぱみゅの誕生日会に出席したり、過去にはAKB48のメンバーと合コンに参加していたことも報じられました。セクシー女優のコたちは、実生活では病んでいたり、ホストにハマっていたりして芸能界ではワンランク低く見られるケースが多かった。しかし、明日花さんは自ら稼いだお金を自分のために使い、かつ自分らしく生きているので、女優やタレントにも一目置かれているそうです」(同)
■アジア圏でスター扱いされる元女優たち
明日花キララだけではない。近年、現役や元セクシー女優が女性の間で人気を集めるケースが増えている。例えば、トップ女優と言われた紗倉まなは、地上波のバラエティ番組やネット番組へのレギュラー出演に加えて、小説も執筆。発売されたばかりの『春、死なん』(講談社)など、女性と性をテーマにした小説で若い女性層からの支持も厚い。また、かつて『恋のから騒ぎ』(日本テレビ系)に出演し、その後セクシー女優としてデビューした峰なゆかも、引退後にさまざまなタイプの男女の性を俯瞰してシニカルに描いたマンガ『アラサーちゃん』(扶桑社)が人気となり、その後女性ファッション誌でも連載をもつほどに。さらに元SKE48のメンバーでセクシータレントに転身した三上悠亜も女性層からの支持も熱く、K-POPアイドルユニット「HONEY POPCORN」を結成し、韓国でもライブ活動をするなど枠にとらわれない活躍ぶりを見せている。
「これまでセクシー女優が引退してタレントや創作活動を始めても、あまりパッとせずに知れぬ間に消えていくケースが多かった。しかし、近年は若い世代にとって“元セクシー女優”という肩書は決してマイナス要因ではなくなっている。一方で引退後、中国などアジアでタレント活動をし、スター扱いされている蒼井そらや小澤マリアのパターンもあります。もちろん、日本ではスポンサー問題などで地上波ではまだまだ活躍の場所は制限されますが、配信系番組などではさらなる需要もでてくるのは間違いない。欧米では元ポルノ女優がセレブになることもあり、日本もそうなっていくでしょう」(前出のドラマ制作スタッフ)
TVウォッチャーの中村裕一氏は、こうしたセクシー女優のセカンドキャリアについてこのように考察する。
「80年代から90年代にかけて『ギルガメッシュNIGHT』や『トゥナイト』といった深夜番組には、セクシー女優が当たり前のように出演していました。とはいえ、ほとんど男性向けの番組だったため、性の対象として消費されていたのが事実です。ところが今はYouTubeやSNSを駆使して個人で手軽に情報発信でき、より自分らしさを表現、追求しやすくなったと言えます。そんな中で明日花キララさんの場合、セクシー女優だけに留まらない幅広い活動が多くの若者の憧れとなっているのではないかと思います。他にもセクシー女優として活動しながら台湾でタレントとしても活躍している“世界のハタノ”こと波多野結衣も注目ですし、これから先、もっといろいろなタイプのセクシー女優が登場すると思います」
アダルト作品への出演をきっかけにエンタメ業界に羽ばたく女優たち。続々と新しいセクシー女優が誕生するなか、次なるスターは出てくるか。(黒崎さとし)