この「体験の引き出し」は大切で、中身が少ないと、視野の狭い感性になり、話がつまらなくなり、人への共感や想像力が足りなくなります。私は「子供の体験に投資」をしていて、これからも多くの体験をさせるつもりです。

 実は、「子供の体験に投資」することは、お金をかけなくてもできます。休みの日に公園に行ったり、山や川に行ってお弁当を食べたり、海辺や砂場で遊んだり、親子で過ごす方法はたくさんあります。子供向けYouTuberの私が言うのも難ですが、現代の子供たちは、デジタル漬けになりやすい傾向があります。油断をすると、ずっとYouTubeやネット上の情報ばかり受け取っています。それは実は危険なことで、インターネット上の情報をうのみにしたり、特定のプラットフォームでの意見やコメントやYouTuberなどの言論が、世界の全てのように捉える傾向につながると思います。

 子供たちは、インターネット上の情報だけではなく、実際に体験して得られる情報も、バランスよく摂取すべきです。これは、親が積極的に働きかけないと難しいと思います。また、子供だけではなく大人も、休みの日には、行ったことのない場所に赴いてみたり、違う景色を見る体験をしていただきたいです。

 インターネットで見る風景と、実際に行って知る体験は全く異なります。「体験の引き出し」の中身を増やしておけば、会話の引き出しが増え、仕事でもプライベートでも良い方向に向かうと思います。

 私はYouTuberですが、YouTubeやインターネットで世界の全てを知れるとは思いません。動画などで発信されたインターネット上の情報は、きっかけに過ぎません。是非とも、子どもには外に出ていろいろな体験をしてもらいたいです。

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