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 YouTubeで得たお金の使い道をよく聞かれます。成功したYouTuberにお金の使い道を尋ねたところ、貯蓄、家や車の購入、次の事業への投資などでした。

 私の場合は、主に子どもにお金を使いました。日本各地に旅行して、子供の好きなキャラクターのテーマパークやイベントやホテルなどに宿泊し、多くの経験をさせました。

 特に息子はウルトラマンが好きだったので、ウルトラマンが部屋に来るイベントやウルトラマンと電車に乗るツアー、ウルトラ怪獣に会えるレストラン、ウルトラマンと遊べるテーマパークや遊び場など、ウルトラマンに関する体験はほとんど全て制覇しています。

 自然遊びも多くさせました。北海道まで雪遊びに行ったり、沖縄でシュノーケリングして魚を見たり、田んぼで泥遊びをしたり、川でカヌーをしました。また、生き物に興味のある息子と一緒に、サメを釣ったり、カブトムシやクワガタをとったり、タコやカニやザリガニを捕まえたり、ハブの毒を採集する体験もしています。

 国内外に年間30回ほど旅行をし、ナマハゲやサンタに会わせたり、恐竜に追いかけられたり、ヒーローに抱っこされたり、さまざまな体験をしました。旅にかけたお金は年間数百万円を超えます。私のYouTubeで稼いだお金の使い道として、大きなウエートを占める部分でもあります。

 こういった体験は、形には残りませんが、子供にとって財産になると信じています。教育と同じくらい必要なのは親とする遊びの体験だからです。今は便利な時代で、グーグルで検索すれば大抵の情報はでてきます。異国の風景や建物や景色の画像や動画もたくさん出てきて、自宅にいながら疑似体験することも可能です。

 でも、だからこそ実際に現地に赴いて知った「ナマの情報」の価値は上がると思います。インターネットで知る情報だけで世界を知ったような気分になるのは非常にもったいないことです。

 実際に行った人や経験した人だけが知る情報は貴重です。北海道では寒さで顔が痛くなることや、アイスバーンは滑るのでかがんで歩くこと、110cmのサメを釣るときの感覚は魚と違って重くて勢いがあること、田んぼではだしで泥遊びをすると細かい粒子で足の爪に色がつくこと、などは実際に体験しなければ分からないことです。

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