芝 高太郎/医系予備校 進学塾ビッグバン小論文・面接科主任。京都大学卒。面接についての研究を日々重ね、これまで多くの受験生を合格に導いてきた。年間で2000通の答案を添削し、面接練習は200時間に及ぶ
芝 高太郎/医系予備校 進学塾ビッグバン小論文・面接科主任。京都大学卒。面接についての研究を日々重ね、これまで多くの受験生を合格に導いてきた。年間で2000通の答案を添削し、面接練習は200時間に及ぶ
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面接試験で必ず聞かれる定番の質問といえば、「医学部志望理由」。全国の約9割の医学部で質問され、それに関連して、将来希望する診療科を含め、「将来どのような医師になりたいか」もよく聞かれる
面接試験で必ず聞かれる定番の質問といえば、「医学部志望理由」。全国の約9割の医学部で質問され、それに関連して、将来希望する診療科を含め、「将来どのような医師になりたいか」もよく聞かれる

 令和2年がスタート! 昨今の医学部入試では、医師としての適性が問われる独特の小論文試験や、すべての医学部で実施される面接が合否を分けることもある。現在発売中の週刊朝日MOOK『医学部に入る2020』では、「しっかり対策ができていれば怖くはない」という、小論文と面接を突破するためのコツを専門家に取材。前回の「今からでも間に合う! 医学部小論文試験突破のコツを知って合格を勝ち取ろう」に続き、今回は面接試験でよく聞かれる質問項目を紹介。しっかり読んで、医学部合格を勝ち取ろう!

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「学科試験だけではわからない医師としての適性をさまざまな方式でチェックするのが面接試験です」

 そう話すのは、医系予備校「進学塾ビッグバン」小論文・面接科主任の芝 高太郎先生だ。

■面接試験では何を質問されるのか?

 面接試験で必ず聞かれる定番の質問といえば、「医学部志望理由」です。全国の約9割の医学部で質問され、それに関連して、将来希望する診療科を含め、「将来どのような医師になりたいか」もよく聞かれます。
 
 2018年度の東京医科大学の不正入試問題以降、面接でも医師としての適性を厳しく判断するため、その人となりや人間性を問う質問が増えています。19年度入試でとくに目立った質問は「高校での部活動について」と「長所と短所について」。部活動の質問はその人が高校時代に何を頑張ってきたかが一番わかります。

 長所と短所についての質問では、「長所で得したことはなんですか」
「短所での失敗体験、そこから何を学んだか」などが聞かれます。面接官は受験生の人となりをさまざまな角度から探ってきます。想定される質問に対しては、自己分析をして自分の考えを事前に整理しておくことが必要です。
 
 19年度はこのほか、「AIに関する質問」「医師の働き方改革について」「医師のワークライフバランス」「医師における男女の共同参画」についての質問も多くみられました。医療ニュースや時事問題にも常に関心を向けておきましょう。

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ポイントは「一緒に働きたい」と思わせる姿勢