以下は、これまでもお伝えしてきたことではありますが、介護を持続可能なものにするため、周囲の支援者も余裕を持つことが不可欠だと感じています。今回は施設型サービスの導入時期についてのご相談でしたが、施設型に限らず、ヘルパーなどの訪問サービスやデイサービスなどの通所サービスを必要に応じて利用することが大切です。
しかし、どのような支援を利用するにしても、生活環境における変化はご本人に不安を与える可能性があります。特に、施設への入所は「迷惑な存在になったのか」と否定的な考えを与えてしまうかもしれません。
よって、利用するサービスや導入するタイミングを検討する過程において、ご本人はもちろん、協力してくれるご家族を交えながら相談を重ね、ご本人の気持ちがないがしろにされることがないようにしっかりと耳を傾けることは重要かと思います。
認知症が進んでくると、ご本人の気持ちの確認やしっかり話し合うことが難しくなることがあります。Aさんのご相談を受けて、日頃からご家族同士でコミュニケーションを重ねておくことの大切さを改めて感じました。今回、このご相談を取り上げることで、Aさんと同じような状況におられる読者にとって、将来について考えたり、周囲とコミュニケーションをとるきっかけとなれば幸いです。
(スペースの都合から経済的なことやどのような施設型サービスがあるかなど、触れられなかった部分が多くありました。いつものように言い訳で申し訳ありませんがご容赦ください)