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中国・新疆ウイグル自治区で当局がウイグル族の住民を「再教育施設」に収容しているとして、国際社会から批判が集まっている。国連では今年10月、日本や米英など23カ国が拘束停止を求める声明を出し、国際調査報道ジャーナリスト連合が11月に、住民への監視や実態を示す当局の内部文書を公開。12月には米下院で、弾圧に関わった中国政府交換らに制裁を科すことを可能にする「ウイグル法案」が可決された。この事態に、お笑い芸人のカンニング竹山さんは「日本は国としてもっと動くべきではないか」と疑問を投げかける。
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今、ウイグルの問題がどうしても気になるんですよね。内部文書が出てから、最近はいろいろな特集が放送されるようになりましたが、先日の辛坊治郎さんのBS日テレ「深層NEWS」も話題になっていました。僕は同じ時間帯にAbemaTVの番組をやっているので後から見ましたが、改めて大変な問題だなと考えさせられました。
番組では、ゲストに在日17年の日本国籍を取ったウイグル人の男性が出ていて、その人の家族が強制収容され、連絡もつかないと訴えていました。中国寄りの研究者は、中国語を覚えさせて雇用につなげ、貧困からくるテロを防ぐための施設だと説明するんだけど、写真を見たら刑務所なんですよね。高い塀に鉄格子、監視塔があって。そこに何百万人も収容されている可能性があるらしく、そうなるとウイグル人の約40%、つまり大人のウイグル人のほとんどが入れられていることになるらしい。
国際人権団体は、虐待も行われていると報告しています。ほかにも、イスラム教の彼らが食べないはずの豚肉を食べさせたり、ものすごい数の死者が出ているとも言われ、臓器売買されているのではという噂もある。アメリカで「ウイグル人権法案」が可決されると、中国政府は「内政干渉だ」と対抗していますが、日本は国としてそれを放っておいていいんだろうか……。