絶大な人気を誇る「エア・ジョーダン」シリーズのバスケットボールシューズ(写真/Getty Images)
絶大な人気を誇る「エア・ジョーダン」シリーズのバスケットボールシューズ(写真/Getty Images)

 NBAの2019-20シーズンが開幕して1カ月半ほどが経った。日本人初のドラフト1巡目指名を受けワシントン・ウィザーズ入りした八村塁は、開幕戦からスターターに名を連ね、日本時間6日までの全20試合で先発し14.1得点、5.7リバウンドのアベレージをマーク。同2日のロサンゼルス・クリッパーズ戦では30得点、9リバウンドを叩き出し、期待以上の活躍を見せている。

 日本における八村に対する注目度は、ドラフト1巡目全体9位指名という快挙によりその直後から急騰。スポンサー契約も三井住友銀行、日清食品HD、ソフトバンク、カシオ計算機と国内の名だたる企業と締結しただけでなく、グローバルスポンサーでは、ナイキの「ジョーダン・ブランド」、NEC、リーグ公認のバスケゲーム「NBA 2K」が付いており、新人としては破格の扱いを受けている。

 フォーブスの推計によれば、こうした契約による八村の収入は約1,000万ドル(約10.8億円)に到達するとのこと。ルーキーシーズンに手にする年俸の約446万ドル(約4.85億円)の倍以上となっており、合計するとその年収は、リーグのトップ選手に肩を並べる額に達している。

 そんな中でも注目されるのは、「ジョーダン・ブランド」が新人の八村をパートナーに選んだことだろう。日本には熱狂的なスニーカーマニアがおり、その辺りも契約に影響しているだろうが、それはグローバルに影響を及ぼすプレーヤーとしてトップブランドが評価しているということでもある。

 NBA選手というと、超人的なスーパープレーはもちろんだが、高額な年俸やこうしたスポンサー契約も話題となる。中でもシューズ契約は選手にとっても重要で、トップスターになれば自身の名前がついたシグネチャーモデルが発売される可能性も広がる。実際にシグネチャーモデルになれるのは、そんな中でも一握り。スターの中のスターというわけだ。

 シグネチャーモデルとして世界中で最も有名なのは間違いなくシカゴ・ブルズなどで活躍した“神様”マイケル・ジョーダン氏の「エア・ジョーダン」だろう。1985年前後に一作目がデビューしたが、今年9月には「エア・ジョーダン 34」が発売スタート。八村もこのシューズにホワイト、レッド、ネイビーのチームカラーを配したものを着用している。

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八村塁のシグネチャーモデルにも期待!