「ラジオではお互いの話をすることもあるので、決定的な不仲というわけではなさそうです。一方で、ちょっとした方針の違いや気持ちのすれ違いはあるようで、以前まではノリさんのほうがとんねるずとしての仕事を嫌がっているという話だったのですが、今は逆にタカさんの方から距離をとっているそうです。また、とんねるずの番組に関わった取り巻きのスタッフや、仲の良かったお友達のタレントの取り合いが起こっているという噂もあります。双方と関わりのあるスタッフは何かと気を使っているみたいです。2人の活動がなかなかリンクしないこの状況で突然、音楽活動の中でコラボしたら盛り上がるはずなんですが……、現状では難しそうですね」(民放バラエティ製作スタッフ)

 とんねるずに限らず、長くテレビ界で活躍してきたお笑いコンビには不仲説がつきものだ。かつて芸能事務所で芸人部門を担当したことのある、お笑い現場評論家のKENJI氏はこう解説する。

「とんねるずは仲が悪いという印象は持っていなかったので、そうした反応が多いことには驚きです。不仲説が出てしまうのは『水曜日のダウンタウン』(TBS)などでもネタにされていたおぼん・こぼん師匠などが目立ってしまっているからだと思います。ベテランや大御所は不仲になるというイメージがあるんでしょう。私が現場で見てきた中で、揉める原因となりやすいのは、まず片方の単独の仕事が増えること、そして待遇面が明らかに違う(ギャラの配分)などの嫉妬心から、SNSや飲み会の席で愚痴をこぼすパターンです。さらにお互いが直接話さず、マネージャー(第3者)を通じて、会話をし始めるといよいよ危なくなってくる。そういうパターンが多いように思います」

 さらにKENJI氏は「不仲説が浮上すると番組のキャスティング会議で名前があがっても、放送作家さんなどから『このコンビは最近仲悪いんですよね』という発言が出て、真っ先に消されてしまう」とも。こうしてコンビでの出演が減っていくという悪循環に陥るのだそうだ。

 2人の間に流れる微妙なすれ違いや過度な大御所を持ち上げる忖度の結果が、大げさな噂に発展しているということなのだろうか。今後、2人揃っての活動をファンに見せてくれるのか。(黒崎さとし)