もちろん福田にも好条件になっているだけの理由はある。来年で31歳という若さがあり、この2年間で打撃成績が安定してきていること。そして今まで一度もレギュラーとしてフルにシーズンを戦ったことがない試合出場に対する“飢え”がプラスに働くことは十分に予想される。
ただ、そうなると、まずは出場機会を得なければ問題にならない。それを考えると今回獲得に乗り出した5球団の中で、ロッテ、楽天は外野手が多いだけに福田にとってプラスとはならないように見える。また世代交代が必要な中日は、若手の機会を奪うことも考えられるだけにチームにとってマイナス面もありそうだ。外野手の高齢化が著しいヤクルト、秋山翔吾の退団が決定的な西武、この2球団が福田にとってもチームにとってもマッチするチームではないだろうか。
これまで成功していないレギュラーではない選手のFA移籍の大成功例に福田がなることができるのか。そういう点からも今後の動向に注目したい。(文・西尾典文)
●プロフィール
西尾典文
1979年生まれ。愛知県出身。筑波大学大学院で野球の動作解析について研究。主に高校野球、大学野球、社会人野球を中心に年間300試合以上を現場で取材し、執筆活動を行っている。ドラフト情報を研究する団体「プロアマ野球研究所(PABBlab)」主任研究員。