11月9日に行われた天皇陛下の即位を祝う「国民祭典」で司会を務めたのは俳優の谷原章介(47)とフリーアナウンサーの有働由美子(50)。「未来、過去、現代が交錯しているような不思議な瞬間に立ち合わせていただいております」とのびやかな落ち着いた声で進行する谷原にSNSでも「谷原さんの雰囲気も声もとても荘厳な感じ」「有働さんとの息もピッタリ」と絶賛する声があがった。
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数年前から俳優がバラエティーや音楽、クイズ番組、情報番組やニュースなどの司会を務める機会が目立っている。
ワイドショーの草分けで1968年から20年にわたって生放送された「三時のあなた」(フジテレビ)は初代司会者の高峰三枝子に始まり、山口淑子や扇千景、70年代には森光子や富士純子、司葉子、三田佳子といった大物女優が司会を務めていた。また「クイズタイムショック」の田宮二郎や「アタック25」の児玉清、「100万円クイズハンター」の柳生博など、いずれも大物俳優がMC、いわゆる司会者の常連だった。(敬称略)
その後、石田純一が1997年4月から『スーパーJチャンネル』のMCを務めたが、不倫問題が原因で1年で降板。近年でも関口宏、谷原章介、船越栄一郎、坂上忍、高橋克実、藤木直人、溝端淳平、佐藤二朗などがレギュラーでMC業に進出している。
そんな中、約19年間にわたり『探偵!ナイトスクープ』(ABCテレビ)の2代目局長を務めた西田敏行(71)から、3代目ダウンタウンの松本人志(56)へとバトンが渡された。
「11月8日、初収録に臨んだ松本は、カンペを読み間違えるなど、かなり緊張した様子だった」(テレビ誌ライター)という。
松本はじめ、タモリ、さんま、東野幸治やくりぃむしちゅー、ネプチューン、加藤浩次、内村光良、恵俊彰、有吉弘行、設楽統、渡部建……、さらに“騒動”前は宮迫博之や徳井義実も常連だった。見渡せば番組MCはお笑い芸人の独壇場といっていい状態。