1位大阪工業大学高校(常翔学園)は、明治大と同志社大とのラグビー界の「高大接続」がしっかりできあがっている。明治大に河瀬泰治(1987年)、藤田剛(1987、91年)、元木由記雄(1991、95、99、2003年)、赤塚隆(1995年)、松原裕司(2007年)が進んだ。同志社大では宮本勝文(1987、91年)、弘津英司(1995年)が活躍した。花園37回出場、5回優勝。
2位伏見工業(京都工学院)はテレビドラマ「スクール☆ウォーズ」のモデルとして有名だ。1980年代、90年代は伏見工業→同志社大→神戸製鋼というラグビーのエリートコースが成立しており、平尾誠二(1987、91、95年)、大八木淳史(1987、91年)、細川隆弘(1991年)などが活躍した。田中史朗(2011、15、19年)は身長160センチメートル台ながら、海外の巨体選手を翻弄する俊敏さを持っている。花園20回出場、4回優勝。
3位東海大仰星。同校ウェブサイトは、ワールドカップ代表のOBについて記している。「本校卒業生の山中亮平選手(22期 神戸製鋼コベルコスティーラーズ所属)、北出卓也選手(26期 サントリーサンゴリアス所属)の両選手が選出されました。日本代表として精一杯頑張ってくれると思います。本校としても両選手をはじめとして東海大学出身の選手も多数選出されていますので、精一杯応援したいと思います」(9月9日)。歴代の日本代表で東海大に進まなかった者が半分いる。山中は早稲田大へ。京都産業大に進んだ大畑大介(1999、2003年)は、元読売ジャイアンツの上原浩治と同級生である。花園18回出場、5回優勝。
4位啓光学園(常翔啓光学園)。常翔学園グループの大阪工業大学高校と兄弟校になったが、こちらの進路は法政大、早稲田大、京都産業大、同志社大、大阪体育大とバラけている。花園で2001~04年度まで4連覇を果たしている。花園19回出場、7回優勝。
5位秋田工業は花園出場67回、優勝15回を誇る。いずれも全国最多記録だ。明治大に吉田義人(1991、95年)、法政大には桜庭吉彦(1987、95、99年)を送り込んだ。2人ともワールドカップでは先発出場が多いレギュラーだった。
5位島本は激戦区大阪の府立高校ながら、花園には4回出場している。伊藤義孝校長は「校長ブログ」でこう報告した。「今年日本で行われるラグビーW杯の代表選手が昨日発表されました。4年前には南アフリカを破り大きな話題なりましたが(ママ)、今年は日本大会です。もうみなさんも知っていると思いますが、その代表選手として、再び堀江翔太選手が選ばれました」(8月30日)