「天下り」とは神が天界から地上へ下ること。

 プロで一流選手だった駒田が独立へ、まさに「天下り」ではある。しかし「元巨人の名球会選手」という最強看板に固執せず、地に足をつけて野球に向き合う。

 19年限りでの退任を発表した駒田監督に、今後の方向性を尋ねた。

「そんなのまったく考えてない。今で精いっぱい。それは現役時代と変わらない」

 当然のごとく即答で返ってきた。

 駒田徳広、次のステージでは何を見せてくれるのだろうか。(文・山岡則夫)

●プロフィール
山岡則夫
1972年島根県出身。千葉大学卒業後、アパレル会社勤務などを経て01年にInnings,Co.を設立、雑誌『Ballpark Time!』を発刊。現在はBallparkレーベルとして様々な書籍、雑誌を企画、編集・製作するほか、多くの雑誌、書籍やホームページ等に寄稿している。Ballpark Time!オフィシャルページにて取材日記を不定期に更新中。現在の肩書きはスポーツスペクテイター。