サウナで蒸されてじっと耐えているあの瞬間を、うまく映像化していると各所で評判になっているようだが、芸能人の間でもサウナは近年、ブームになっている。
「私生活でサウナが大好きな芸能人は本当に多いんです。ISSAなんかほぼ毎日、高級サウナからインスタを発信していますからね。あと、ジャニーズのメンバーもサウナ好きがかなり多い。嵐の相葉くんなんてサウナに入るためだけに、サウナーの聖地と言われている、静岡県にある『しきじ』に行ったこともあるそうです。ダウンタウンの松本さんや千原ジュニアさんなどはかなり前からサウナ好きであることを公言していますし、TOKIO松岡さんは7年ほど前、大好きなサウナで脱水症状を起こして病院に搬送された騒動もあったほど。ほかにもサウナ好きを公言している芸能人には菅田将暉、小栗旬、田中圭など若手人気俳優も数多い。『サ道』でも今後、そんなサウナ大好き芸能人がカメオ出演してくれたりすると、もっと面白くなりそうです」(前出のデスク)
都内のサウナの醍醐味のひとつとして、『有名人と偶然出会う』というのがあるが、彼らもプライベートで来ているので、話しかけたりサインをねだることはサウナーとして“ご法度”とされている。芸能人と裸同士で同じ空間を共有するというのは、サウナーにとってもっとも贅沢な時間だが、そんなシーンもこのドラマで再現してくれるのかもしれない。
ドラマウオッチャーの中村裕一氏は本作の魅力を次のように分析する。
「これまでにテレビ東京では『孤独のグルメ』や『フルーツ宅配便』などワンテーマドラマの制作には定評がありますが、今回の『サ道』のクオリティーもかなり高い。もっといえば、孤高のおじさんをメインに描くサウナ限定の物語は、いい意味で『ついにここまで来たか』という印象です。ここ最近のサウナブームの盛り上がりぶりに鑑みるとシリーズ化、もしかすると映画化も十分にあり得る話ではないでしょうか。映画館でおっさんたちがサウナでくつろぐ映画を鑑賞する、というシュールな体験をぜひ味わってみたい人は意外と多いと思います」
疲れ果てた金曜日の深夜、サウナに駆け込む時間がなくても、テレビの前でこのドラマに30分間蒸されれば心身ともにリラックスでき、きっと極上の週末に飛び込むことができるだろう。(藤原三星)