たむらは宮迫が大阪時代からかわいがっていた、いわば“イチの子分”。宮川大輔、現在はインタビュアーに転身したオモロ―山下らと4人で大阪・ミナミの街を飲み歩き、朝までへべれけになる日々を繰り返していた。
ある時は、真夜中にいきなり山下の自宅に山下以外の3人が目出し帽をかぶって、寝込みを襲撃し、強盗が来たと思い驚きまくる山下の姿を見て楽しむという、超本格派ガチンコドッキリも仕掛けて、それを肴にまた飲みに行くというくらい、堅固な信頼関係で結ばれている。
2012年に宮迫に胃がんが発覚した際も、幅広い人脈を駆使して、少しでも宮迫のためになろうと、あらゆる病院や健康食品などをリサーチし、まさに奔走していた。
僕もたむらとは公私ともにつきあいが深く、今回の闇営業問題についても、いろいろと話をしてきた。たむらに対しても、宮迫は「(営業先から)金はもらっていない」と説明をしていたと聞く。たむらが公に宮迫への恨み節を言うことは全くないが、奥底には「なんで、兄さん、オレにも言うてくれへんかったんや…」という悔しさがあると確信している。
8日の取材の場で、たむらは、宮迫の今後についても言及。「宮迫博之として、しっかりとした責任をとってくれるんじゃないかと思う。謹慎だけでは世の中の人は納得しないかもしれないが、宮迫さんが肌で感じて、何か動いてくれるんじゃないかと思う」と話したが、各方面の関係者の口から同時多発的に出ている言葉が、宮迫の会見というワードだ。
「宮迫さんは反社会勢力とは知らずに行った。それが確実な答えなのですが、それでも、一番の先輩として、最初に『お金はもらっていない』とウソをついてしまった。ここに対する責任を問う声もありますし、宮迫さんの再生を願う人たちからも『ウソをついた事実を塗り替えるのは、自らの言葉での説明しかない』という声は強く聞こえてきます」(スポーツ紙記者)
会見をやったからといって、それをもって禊となるわけでもなく、場合によっては、さらに火に油を注ぐ可能性も十二分に考えられる。
ここまで後手後手にまわってしまっていることを考えても、まず、会見は行うべきなのか。開いて意味があるのか。そこに関してもいろいろな声もあるが、確実なのは、やったとしても、絶対にイージーな会見にはならないということだ。
世間に対し、そして、迷惑をかけた仕事先に対し、きっちりと説明する。その意味ももちろんあるが、まずは宮迫を慕い、憧れてきた多くの後輩たちに、これ以上、忸怩たる思いをさせない。その一点のためだけにも、宮迫自身の生の言葉で、ウソを上書きする機会が持たれることを個人的には強く望んでいる。(中西正男)