100万円という大金を受け取っていたことが発覚した宮迫博之(c)朝日新聞社
100万円という大金を受け取っていたことが発覚した宮迫博之(c)朝日新聞社
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 宮迫博之…100万円。

【謝罪文がアウトなのは誰? 謝罪コメントはこちら】

 芸人と詐欺グループなどの間で行われた“闇営業”問題で、吉本興業が「雨上がり決死隊」の宮迫博之や「ロンドンブーツ1号2号」の田村亮らがもらった額を公表した。

 当初は、頑なに「金銭はもらっていない」と話していたところから、具体的な数字が出てきた。それにより、さらに風当たりが強くなった部分も出てきている。

 これまで20年、芸人の世界を間近で取材してきたが、正直な話、事務所を通さずに知り合いの社長のパーティーで司会をするような仕事、いわゆる“チョク”は数えきれないほど目の当たりにしてきた。それ自体の是非はともかく。

 そして、リアルな話、どれくらいのギャラでチョクに行っているのかという相場のようなものも数えきれないほど耳にしてきた。こちらの経験則的に言うと、通常行われるようなチョクの相場は概ね10万円以内。

 一本のチョクで、100万円というのは相当大きな額で、金銭的に困窮しているわけでもなく、頻繁にチョクに行って小遣い稼ぎをしなければならない立場でもない宮迫にとって、いくら数年前のものといっても、記憶には残っている額と見るのが自然だ。

 となると、より一層、意図的に事実ではないことを言っていたのではないか。さらに、ウソの重みが出てしまう。100万円とは、そんな数字だとも言える。

 やはり、どこまでいっても今回の大きな問題になるのが、このウソの部分だ。

「毎日、勝手に電話をしています」

 タレント・たむらけんじが8日に大阪市内で行われた自身プロデュースのスポーツイベントの会見の中で、“闇営業”問題で謹慎処分となっている「雨上がり決死隊」の宮迫博之の近況を明かした。

「家にずっといる」

「反省の日々。自分が作ってしまった状況を毎日反省している。電話では、たわいもない会話をしている」

「声を出していないのか、第一声はいつも痰(たん)がからんでいます」

 などと報道陣の問いかけに、真正面からストレートに答え続けた。

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たむらは宮迫の「イチの子分」