女性ファッション誌『JJ』『CanCam』『ViVi』『Ray』に登場する読者モデルは、かつて、おしゃれが好きな女子学生から羨望のまなざしで見られてきた。読者モデルが身につけている最新のファッションを、自分に合うように取り入れようとしっかりチェックしていたものだ。
しかし、残念ながら、昨今の女子学生はこのような女性ファッション誌をあまり読まなくなったようだ。それは女性ファッション誌の発行部数が落ちていて、女性ファッション誌に登場する女子学生の読者モデルが減っていることからも示される。
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それでも、読者モデルは元気いっぱいに活躍している。
前記4誌に登場した女子学生を大学別に集計したのが、『大学ランキング』(朝日新聞出版)が毎年調査している、読者モデルランキングである。『大学ランキング2020』では、2018年1~12月号に掲載された読者モデルの出身大学を集計している。
3年連続の1位となったのが慶應義塾大だ。前年と比べ、学習院大は5位から2位、早稲田大が10位から4位、上智大が7位から5位に順位を上げている。一方で、青山学院大は2位から3位、日本女子大が3位から9位と順位を下げている。
また、ファッション誌によって、女子学生の読者モデルの人数にかなり差が出ている。2018年、4誌に登場した女子学生読者モデルは延べ人数で375人。ファッション誌別でもっとも多いのは『Ray』で292人、もっとも少ないのが『JJ』で10人となっている。
最近、自民党とのコラボで話題になった『ViVi』では、関西学院大4人、明治学院大4人、大妻女子大3人、国立音楽大2人、常磐会学園大2人、法政大2人、武庫川女子大2人だった。
読者モデル1位校の10年間を振り返ってみると、2009年から18年までの推移は、慶應義塾大→青山学院大→青山学院大→神戸松蔭女子学院大→青山学院大→青山学院大→早稲田大→慶應義塾大→慶應義塾大→慶應義塾大。慶應義塾大は2009年に341人を数えたが、2018年は46人だった。