■孤独なワンオペ育児で、自分のやり方から抜け出せない

 もちろん、頻繁におむつを替えれば問題はない。各メーカーとも、おむつ替えのタイミングは「おむつが汚れたら」とし、おしっこやウンチをしたらなるべく早く替えることを推奨している。

 しかし、核家族、少子化の時代に育った最近の若い母親は、そもそも赤ちゃんがどれくらいの頻度でおしっこをするかがわからない。赤ちゃんの様子だけを見て、「あ、今おしっこをしたな」「ウンチをしたな」と気がつく力もまだ弱い。育児仲間ができれば、互いの子育てを見ながら学び成長していけるが、うまくママ友がつくれず孤独なワンオペ育児に陥ってしまうと、自分のやり方からなかなか抜け出せない。

 しかも、紙おむつはタダではない。いまどきは履かせるのが楽なパンツタイプのおむつが主流だが、性能が上がった分、値段もそれなりだ。1回おしっこをしたくらいで替えるのはもったいないと、つい若い母親が思ってしまうのも無理はない。

 しかし、「重たすぎる紙おむつ」は、腰痛のような症状のほか、赤ちゃんの歩行を妨げる原因にもなりかねない。使い方次第では、なかなか危険な代物なのだ。(上條麻由美)

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