■「三沢チャンス! ハイになれ! 思いっきり戦え!」(若林健治氏/当時日本テレビ系実況)

 平成2年(90年)6月8日、日本武道館、故・ジャンボ鶴田と故・三沢光晴の三冠ヘビー級選手権。怪物と呼ばれた絶対的強さを誇る鶴田と、タイガーマスクを脱いで素顔の三沢。それからの日本プロレスを左右することになった歴史的一戦で若林氏が発した名言だ。この試合に勝利した三沢は当時27歳。ここから多くの選手と数々の死闘を繰り広げ、世界に名だたる名レスラーに上り詰めた。

 しかし2人はその後、若くして命を落とすことになろうとは誰も思わなかった。鶴田は平成12年(00年)5月13日、フィリピンで肝臓移植手術中に49歳で亡くなった。三沢は平成21年(09年)6月13日、広島での試合中に46歳で命を落とした。鶴田と三沢、生きていれば令和でも名勝負の続きが見られたかもしれない。

■「何してるの、何してるの?」(ザ・グレート・カブキ/当時日本テレビ系解説)

 平成2年(90年)5月14日、東京体育館で当時タイガーマスクだった三沢光晴が試合中に自らマスクを脱ぎ捨てた。当時、タイガーの中身は三沢ということは周知の事実であったが、まさかの行動に百戦錬磨のカブキの動揺が伝わってきた。

 そして、この試合の実況も若林氏である。それまでにも「プロレスを愛するなら、プロレスを守れ!」など数々の名言を発してきた若林氏。勉強、準備の熱心さは、プロレスへの愛情は業界で有名なほど。「ハイになれ……」はあらかじめ用意していたのかもしれないが、テレビを通じて尋常じゃないほどの興奮が伝わってきた。 声が裏返っていたのも忘れられない。

その他、たくさんの言葉、決めセリフとともに平成は過ぎ去っていった。

■「愛してまーす!」(棚橋弘至/新日本プロレス)

■「トランキーロ! 焦んなよ!」(内藤哲也/新日本プロレス)

■「イヤァオ!」(中邑真輔/WWEほか)

■「プロレスの教科書……」(大谷晋二郎/プロレスリングZERO1ほか)

■「お楽しみはこれからだ!」(故ハヤブサ/FMWほか)

暮らしとモノ班 for promotion
大人のリカちゃん遊び「リカ活」が人気!ついにポージング自由自在なモデルも
次のページ
今後も期待したいレスラーの名言