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タレントの磯野貴理子さん(55)が24歳下のバーテンダーの夫と離婚したことを公表。その理由について、「自分の子どもがほしい」と相手に言われたと話し、賛否を含めさまざまな意見が飛び交っている。自身も“子どものいない夫婦”であるお笑い芸人のカンニング竹山さんは、そのことに夫婦でどう向き合ってきたのかを明かす。
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基本的に、夫婦のことは他人が口を出すものではないと思っています。自分の人生とか考えと違うことがあっても、それは別の人の人生であり、あの夫婦が結論を出したことに、外野がやんや言えることじゃないんです。
僕は、何度か夫婦で一緒に飲んだこともあって、旦那さんのバーにも行ったことがあるけど、決して悪い兄ちゃんじゃないですよ。子どもが欲しかったというようなことは知りませんでしたが、貴理子さんも旦那さんも2人とも基本的に良い人間です。
ここからは自分の経験でしか話しようがないんだけど、僕ら夫婦も子どもがいなくて、僕は子どもがほしいかと言われれば、ほしいと思います。だけど、お互いに身体が悪いとかそういうことじゃなくて、たまたま流れで子どもができなかった。基礎体温を計ってとか、そういうことをめちゃくちゃ頑張ったということもないんですが。
それで自分たちも老いてきて、40代になったころ、僕らの夫婦もなんとなく話し合いましたよね。治療みたいなことをやるかどうか。それで「子どもはいいんじゃないか」ってことになったんです。結局は僕らは夫婦2人で楽しく生きることを選択したわけです。
人によっては「自分の血を残したい」と考える人もいますよね。なぜそうなるかと考えたら、ちょっと話はそれますが、人間は死んで何も無くなることが怖いから、生きた証を残したいわけです。それは仕事なのか、生きている間にやったことなのかもしれないけど、最大の生きた証がDNAだと思うんですよね。それが繋がっていくことで、人間は死を受け入れていくという仕組みになっているのかなと考えたりもしました。まあ、僕は人間は亡くなったら無になって、あの世なんかも無いと思っていて、それは少数派なのかもしれません。