球団公式サイトによると、パーティールームは2つ用意されており、大型モニターやソファ、ゲームやダーツが置かれている。NZK-1が料金30万円(定員15名)、NZK-2は料金62万5000円(定員25人/アミューズメントコーナー付き)だ。
担当者の話によれば、2015年シーズンより販売した「パーティースイート」や2018年シーズンから販売した「バックスクリーンクラブ」などの「仕切られたエリアでの団体観戦」「高いホスピタリティのある環境」が好評であったことを受け、「NZK」の新設に踏み切ったという。内装は、アメリカのボールパークをイメージしたレンガ造のレトロとモダンを融合させた装飾が特徴。ただし、現在チケットの購入は、ジャイアンツクラブ会員に限るということだ。
縦約55センチののぞき穴は金網になっていて、球場の風や応援団の熱気を感じながら、観戦できるようになっている。外野手とほぼ同じ目線で迫力のあるシーンを体感できるのもポイントだろう。試合後は、グラウンドに降りることができ、記念撮影なども楽しめるという。ここならば、今までにない臨場感を味わえるかもしれない。
そのほか、横浜DeNAベイスターズの本拠地、横浜スタジアムにはバックネット裏スタンド屋上に新名所「BAY DISCOVERY DECK」が完成した。チケットの販売は、4月19日(金)に開始されたが、すでに6月末までは完売している。オープンは5月14日(火)の予定だ。横浜スタジアムと横浜みなとみらい21のエリアの絶景を見られるのが魅力で、利用するお客さん全員に、神奈川県産のブランド豚のあぶり焼きなどが入ったお弁当と定番のペイズリー柄に70thBマークと星のシンボルマークがデザインされた特製包みがプレゼントされる。
千葉ロッテマリーンズの本拠地、ZOZOマリンスタジアムでは、今年から外野にラッキーゾーンを設置し、至近距離から観戦できる新たな座席を設けた。ロッテは、そのおかげもあってか、チーム本塁打数が急増。昨年12球団最下位の78本だったが、今季は4月24日時点で24本、ソフトバンクに次ぐパ・リーグ2位だ。ロッテファンにとっては、選手のプレーを間近で見ることができ、本塁打数も増えて、喜ばしい限りだろう。
昭和、そして平成という時代の中で、テレビでの野球中継は激減した。そんな中、実際に球場に足を運ぶ観客動員数は、年々増加傾向にある日本プロ野球界。昨年は、過去最多の2555万719人だったが、令和元年はその記録を伸ばすことができるのか。各球団のアメージングな取り組みに期待したい。(文/AERA dot.編集部・岡本直也)