ゴールデンウィークの授業日を伝える大学からの案内文
ゴールデンウィークの授業日を伝える大学からの案内文
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 今年のゴールデンウィークは暦の上で10連休となる。4月27日(土)~5月6日(月・振り替え休日)の10日間。これほど休みが続くのは、5月1日が「即位の日」として祝日(休日)になり、祝日法に基づいてその前後の4月30日、5月2日が休日となったことによる。

 大学生はゴールデンウィークでいっぱい休めると思いきや、いくつかの大学の学生は喜んでいない。連休中でも授業を行う大学があるのだ。たとえば、南山大は6日間、龍谷大は5日間、立教大は4日間、一橋大は3日間、休日にもかかわらず出席しなければならない。これは大学によってかなりバラツキがあり、早慶上智は1日だけ授業を行う。東京工業大、津田塾大などは暦通りの10連休になる。

 どういうことだろうか。大学の授業時間数について、「大学設置基準」にこう記されている。

「第二十一条  各授業科目の単位数は、大学において定めるものとする。
2  前項の単位数を定めるに当たつては、一単位の授業科目を四十五時間の学修を必要とする内容をもつて構成することを標準とし、授業の方法に応じ、当該授業による教育効果、授業時間外に必要な学修等を考慮して、次の基準により単位数を計算するものとする。
 一  講義及び演習については、十五時間から三十時間までの範囲で大学が定める時間の授業をもつて一単位とする。」

 大学関係者のあいだでは「15週ルール」「15時間ルール」と呼ばれている。1単位を構成するためには最低15回(15週分)の授業が必要と受け止められているからだ。それゆえ、多くの大学は半期で15回の授業を行えるようなスケジュールを組むこととなった。

 ところが、ゴールデンウィークで休日が多くなると、15回を確保するのが困難となる。そこで、休日に授業を実施するという措置が講じられることとなった。大学にすれば、大学設置基準を厳守しなければ、文部科学省からペナルティーを科せられるかもしれない、という思いを抱く。たとえば、私学助成の打ち切りだ。

 大学関係者は頭を抱えた。「15週ルール」を守るためには、祝日授業、あるいは、補講を増やすしかない。いつ授業を行うかは、個々の大学の判断に任される。それゆえ、連休中の祝日授業扱いにバラツキが見られるのだ。

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